2026.10.01Newコラム
なぜ歯医者は1回で治療が終わらないのか?

こんにちは、大阪市中央区心斎橋駅から徒歩1分の西村歯科心斎橋診療所(心斎橋インプラントセンター併設)、院長の秦です。
”なぜ歯医者の治療は1回で治療が終わらないのか?”とよく聞かれることがあります。
確かに歯科治療は段階的にしか治療が進まないことがあり1回では治療が終了しないことが多くあります。
でも中には1回で治療ができる方法もあります。
今回のコラムはそんな”1回でなぜ治療が終了しないのか?”、”なぜ何回も治療に通わないといけないか?”をわかりやすくお伝えできればと思います。
1.1回で治療が終わる治療とは?
①とれた詰め物、被せ物が問題なく戻せる場合。
治療した歯がとれてくる、外れるといった経験をお持ちの方は多くいらっしゃいます。
そんな時にこう思いませんか?
”とりあえずとれたものを付けて欲しい。”と。
私ももし当事者であればそう思います。
なので歯科医師である私も患者さんのことを考えたら”このまま付ける方が喜ばれるに違いない。”とも考えます。
ですから、問題なく適合するならとれた詰め物を綺麗にして接着することもございます。
では疑問として出てくるのが”なぜ接着してくれないことがあるのか?”ですよね。
ほとんどの場合、とれたものは元々不適合(歯に合っていない)ことがあります。
特に保険診療内で治療された”銀歯”は合っていないことが多く、再度接着してもすぐに外れてしまいます。すぐに外れてしまったら、患者さんはまた来院しないといけない、歯科医師はそれで急患を受けないといけない、予約を守ってくださる患者さんを待たせないといけないなどの負の連鎖が起きます。
そんなことを毎日繰り返していると歯科医院は疲弊し、スタッフも疲弊してしまいます。
”そんなことならやり直せばよかった。”と思うことを多く経験しました。
なので私は”すぐに外れない。”と診断できる場合のみ接着することを心掛けています。
おそらくほとんどの歯科医師がそう考えています。
詰め物が取れた場合はこちらを参考にしてください。
②コンポジットレジンで治せる場合

コンポジットレジンとは樹脂(レジン)に固いフィラー(セラミックやガラス)を混ぜたもので光を当てると硬化する材料です。
コンポジットレジンで修復(欠けたところ、虫歯になっているところ)を治す治療は基本的に一回で終了できます。
でもコンポジットレジンで修復できる範囲は決まっており、大きな虫歯や歯が欠けた範囲が大きいと適応しません。
また、お口の中で直接修復しますので、唾液や出血、器具の到達範囲などの制限があります。
そんな場合は間接修復(型を採って歯科技工士に補綴物を作成してもらうこと)が必要になりますので、最低2回の回数がかかります。
虫歯治療についてはこちらを参考にしてください。
③総入れ歯や部分入れ歯の一部か欠けた
総入れ歯や部分入れ歯の構造のほとんどは”レジン”と言われる樹脂で作成されています。
人工歯が外れた、入れ歯の一部が欠けたなどの場合は直接レジンで修復できるため、その日に治療が終了します。
でも、総入れ歯が中央でヒビ割れした、割れたなどの場合は一応修理は可能ですが短期間で再び割れることがありますので注意が必要です。
2.1回で治療が終われるはずなのに終わらない場合
コンポジットレジンで修復できる範囲だができない場合
・歯の周りにプラークがたくさんある。

コンポジットレジンでの修復は接着が最も重要なポイントです。
治そうと考えている歯にプラーク(歯垢)が付着していると接着が上手くいきません。
例えば壁に両面テープやガムテープを貼ろうをしても壁が埃だらけならすぐに剥がれてしまいますよね。
・お口の中が不衛生
お口の中が不衛生でプラークが多く付着している場合、歯肉(歯ぐき)から出血がします。
先ほど述べましたが、コンポジットレジンで修復する時は接着が最大の重要事項です。
接着を妨げるのは汚れだけでなく水分も大きな要因です。
歯肉からの出血があると、詰めないといけないところに出血が”ジワリ”と流れてきます。
歯肉炎や歯周病からの出血はすぐに止まりません。
そんな中で接着をすることは、ほぼ不可能です。
ではどうすればいいのか?
①日頃からのプラークコントロールが重要です。
歯科医院に行く前だけ歯を綺麗に磨いても、歯周炎や歯周病からの出血は変わりません。
毎日お口の中を清潔にしておくことが最低条件になります。
”コンポジットレジンで1回で治療終了できるはず!”と思っていても歯肉からの出血があると1回で治療できないこともありますし、精度の高い治療ができずすぐに外れたり、再度の治療がすぐに必要になります。
また、接着が上手くいかないので処置後に痛みが長く続くこともございます。
良い治療、少ない回数で治療を受けたいなら、まずプラークコントロール!です。
②定期的にメンテナンスで通院する。


定期的にメンテナンスを受信していると、お口に起こるトラブルが良用されやすく予防歯科にしっかり取り組んんでいる歯科医院では口腔内のレントゲン写真だけでなく、口腔内の写真と撮っていることが一般的です。
そのような環境であれば、急患でご連絡をいただいた時にも用意して患者様をお待ちすることができます。
そうすると診療効率も高く、迅速に対応できるため”1回で終わる治療を1回で終わらす”ことができます。
また、予防歯科にしっかり取り組んでいる歯科医院に定期メンテナンスに通っているようであれば、歯科衛生士からブラッシング指導や専門のクリーニングを受けているため、お口の精巣上体は良好で歯肉からの出血もほとんどありません。なので精度の高い治療を短時間ですることができます。
他にも予防メンテナンスに通うことのメリットについてはこちら↓
3.なぜ歯科治療は何回も通わないといけないのか?
1回で治療が終了することもあることはご理解いただけたと思います。
では、なぜ治療に何回も通院しないとしけないでしょうか?
①歯科技工士が補綴物を製作する必要がある。
前項でもお伝えしましたが、歯科治療(修復)には直接法と間接法がございます。
直接法が適応でなければ間接法を選択しますが、そうなると補綴物(被せ物、詰め物など)を歯科技工士に作成してもらい装着する必要があります。
その工程が回数になります。
②根管治療


根管治療は非常に複雑な治療で、歯科治療の中でも難易度の高い治療になります。
また、歯には根管は1本ではなく4本存在する歯もあり患者様によって形も違いますので難易度はそれぞれ異なります。
根管治療は保険治療での採算は難しく、お一人に歯科医師が時間をかけることができないと言う事情もあります。
決して回数をかけて治療費を稼ごうと思っている歯科医師はいません。
治療をするたびに滅菌した器具を使用する、使い捨ての医療器具を使用する、スタッフがアシストにつくなどコストがかかります。
採算の難しい治療を回数多くしても何も利益になりません。
根管治療についてはこちらをご参考にしてください。
4. 治療回数をできるだけ少なくするにはどうすればいいのか?
①1回の予約時間を十分に確保する。
一度の来院で長く時間を確保して数回かかる工程を一度にすることが、治療回数を減らすことができる方法の一つです。
噛み合わせに問題がなければ数本の歯を同時に治療もできるので、治療回数を減らすことができます。
②事前に来院する予約日を確保する。
歯科医院の治療は次に何の治療をするのかわからないことがあります。
また、治療時間の確保によっては治療の進行が読めず、”次回の治療”が変更になる可能性があります。そのため、来院時に”次回の治療”日の予約をするのですが、希望日に予約が取れないことがあります。
ご自身の都合に合わせて予約を事前に確保できれば、治療期間を短くできます。
当院では治療回数をできるだけ少なくするようにしています。
長い治療時間を確保し治療の質も高くする取り組みをしています。
詳しくは”短期集中治療”についてをご覧ください。
お口のことで少しでも気になることがございましたら、まずは安心してご相談ください。
丁寧にお話をお伺いいたします。
【ご予約・ご相談方法】
■ お電話でのご予約・お問い合わせ
直接お話しして予約を決めたい方は、お気軽にお電話ください。
(受付時間:9:30〜18:00 ※日・祝除く)
