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2024.05.08コラム
予防メンテナンスがもたらすメリット
予防メンテナンスのメリット
- ・歯を長く健康な状態で保つことができる。
- ・若い年齢から予防メンテナンスを受けることで、将来、健康な歯を維持することができる。
- ・お口の中の急なトラブルが少ない。
- ・治療のタイミングを計画的に考えることができる。
- ・こどもの成長発育において変化がわかる。
- ・フレイルの予防になる。
歯を長く健康な状態で保つことができる
健康な歯は一生涯保つことができます。
人は皆、歳を取れば歯は抜ける、入れ歯になると思っていませんか?
歯が悪いのは遺伝だからしょうがない、元々歯の質が悪いからしょうがないと考えていませんか?
そのようなことはありません。
予防先進国スウェーデンのペール・アクセルソン博士の30年に及ぶ臨床研究がそれを証明しています。
258人の男女が30年間メンテナンスに通った方の統計です。
20歳〜34歳のグループの喪失本数は平均0.4本
35歳〜49歳のグループの喪失本数は平均0.7本
50歳〜64歳のグループの喪失本数は平均1.8本
う蝕や歯周病で抜歯されたのはたった21本で抜歯された本数の12%でした。
ではメンテナンス習慣のあまり定着していない日本はどうなんでしょうか。
この調査は、調査対象となった歯科医院で一週間で抜歯を受けた患者さんの、抜歯になった理由を記録したものです。
う蝕が全体の約30%で歯周病が約37%。
アクセルソン先生のデータでは12%程度でしたが、日本では66.3%がう蝕と歯周病が原因で抜歯になっています。
アクセルソン先生の研究から、予防メンテナンスを長期に継続することで、う蝕や歯周病で歯を失うことを防げることがわかります。
若い年齢から予防メンテナンスを受けることで、将来、健康な歯を維持することができる
アクセルソン先生の研究で1972年に51歳〜65歳だった人の約60%は平均20本以上の歯が残っており、約20%は26本以上歯が存在していました。
1972年当時20歳〜35歳の人が30年後同じ年齢になった時、平均20本以上の歯が残っている人が95%で26本以上は65%いたそうです。
つまり若い年齢で予防メンテナンスを受ける方が、将来の健康な歯が存在する可能性が高くなると言えます。
また、本データの抜歯になった理由が歯根破折が最も多くなってます。
歯根破折は神経が無い歯、つまり根管治療を受けた既往がある歯に起きます。
根管治療は虫歯が大きくなって痛みが出たら必要となることが多いので、若い年齢から予防メンテナンスを受けていると、神経を取る根管治療は避けることができます。
その結果、自ずと健康な歯を多く残すことができます
お口の中の急なトラブルが少ない
痛くなったり、トラブルがある時にだけ歯科医院に来院する人は必ず歯を失って行きます。
なぜなら、その度に歯を削ったり、歯を抜いたりの処置が必要になるからです。
治療をすればするほど、抜歯に近づきます。
トラブルがあった時にだけ歯科医院に行くことを続けると、必ず歯は失う方向に進みます。
定期的な予防メンテナンスを受けていると、次の段階に進むのを防ぐことができます。
その結果、予防メンテナンスに通っている方は急なトラブルが少なくなります。
治療のタイミングを計画的に考えることができる。
予防メンテナンスを受診始めた時期に全ての歯が健全であるとは限りません。
健康な歯もあれば、治療を受けた歯もあります。
もしかしたら既に失った歯や治療が必要な歯もあると思います。
治療が必要な歯を全て同時期に理想的に治療する方がいいですが、お子さんが小さく手が離せないため歯科医院へ通えないや仕事の都合がつかないなど、社会的な事情で治療ができない場合もあります。
また、費用がかかる治療が必要な場合もあります。
だから”様子を見る”となることがあると思います。
でも”様子を見る”のをいつまでも続けていると、元の状態より問題が大きくなることが多々あります。
問題が大きくなると、当初考えていた治療では不可能になり様々な治療が必要になることがあります。
そのため、当院では必ず治療が必要になったタイミングで、治療開始の提案をさせていただきます。
そのご提案ができるのも、予防メンテナンスでお口の中を把握し、定期的にチェックする事で可能になります。
こどもの成長発育において変化がわかる。
当院ではすべての患者さんの口腔内写真、レントゲン、お顔の写真を撮らせていただいています。
ケースによっては姿勢写真も撮らせていただくことがあります。
当院では歯並びは、身体の成長発育がお口に現れていると考えています。
乳歯の時から虫歯だけではなく、歯列、舌位、お顔の成長方向も確認します。
正しい方向に顔が成長していなければ、舌の力は弱く、姿勢も直立していないことがあります。
成長発育の段階で筋機能訓練をしたり、矯正の必要があれば矯正治療をおすすめいたします。
フレイルの予防になる。
フレイルとは”Flailty(虚弱)”の意味で、精神的に、身体的に疲れやすく弱っている状態を示します。
また、健康な状態と要介護状態の中間にあたる状態とも言われます。
要介護状態になる前にフレイルから健康な状態になるように予防をしていくことが大切です。
上の図はフレイル予防の3本柱として推奨されていることです。
ここで口腔機能の重要性が示されています。
歯がなくなると、タンパク質のような噛まないといけない食べものを避けるようになり、比較的柔らかい炭水化物をよく食べるようになります。
糖を多く含む食事を摂ることになります。
そのことにより、血糖値が高くなり高血糖状態、糖尿病になりやすくなります。
また血糖値の乱高下(血糖値スパイク)により、様々な体調不良を引き起こします。
”人は今まで食べてきたもので身体ができています。”
また口腔機能は身体の機能にも直結しており、姿勢維持にも関与していると言われています。
定期検診と予防メンテナンスの違い
”私は定期検診に行っているから大丈夫!”と思っていませんか?
定期検診では歯を守れません。
定期検診では虫歯や歯周病などを早期発見することが目的です。
予防メンテナンスは虫歯や歯周病にならないように予防することが目的です。
前述のアクセルソン先生の臨床研修で予防プログラムを受けた患者に”詳細な症例の提示と自己診断の教育が与えられました”(直訳ですが)とあります。
つまり患者さんご本人の状態と予防に関する知識を伝えたと理解できます。
早期発見は予防ではありません。
なぜなら早期発見し虫歯を削ってしまうでしょ?
病気にならないようにするようにすることが予防メンテナンスなのです。
当院でご提供する予防メンテナンス
当院の予防メンテナンスは個人個人にあった予防プログラムをご提供させていただいております。
https://licca-implant-center.com/treatment/preventive-dentistry/
お口の中のリスクを調べてお一人お一人にあった予防プログラムをご提供します
アクセルソン先生の臨床研究でもあるように、ご自身のお口の中の状態を把握することは健康な歯を維持するために必要なことです。
当院ではレントゲンを1口腔内で10枚〜14枚撮影させていただいて正確に診断、把握できるようにいたします。
お口の中の写真も各部位で合計14枚以上撮影させていただきます。
写真で見ることで診断も正確になり、患者さんご自身も現状を把握しやすくなります。
また記録を定期的に取ることで、過去と現在を把握でき、将来起こりうることも予想することができます。
現在治療必要な部位も治療方法、費用も含めてお伝えいたします
予防メンテナンスを希望で来院される方も、すでに口腔内に問題がある方もいらっしゃいます。
治療が必要な歯は治療をしないと再発を防ぐ予防はできません。
例えば、すでにう窩(虫歯になって穴があいている状態)があると歯ブラシがしっかりあたらず、プラークを除去することができません。
プラークがしっかり歯ブラシで取れるように治療は必要になります。
特に、今までたくさん治療を受けて来られた方は様々な問題があることがあります。
予防をし、将来健康な歯を残し、食生活に困らない健康な人生を送るためにも現状を含めてご説明させていただきます。
当院は担当衛生士制です
それぞれの患者さんに決まった歯科衛生士が担当することで、患者さんの状態を最も理解してる医療従事者が存在することになります。
口腔内はもちろん、先に書きましたフレイルの状況も見ております。
全身のフレイルとオーラルフレイルは強く関係していまして、メンテナンス中にむせやすくなったりします。
担当衛生士が気づくことで口腔周辺筋トレーニングも指導させていただくこともあります。
歯科衛生士は”あなたの健康を守る最前線にいる医療従事者”です。
快適にメンテナンスを受けれるように環境を整えています
当院は半個室のガラス張りの歯科医院です。
またメンテナンスは口腔衛生部(治療では利用しません)のユニットで受けることができます。
不愉快な痛みに対する配慮は徹底しています
いくら良い施術でも痛みや不快感があれば来院したくなくなりますよね。
予防において来院されなくなる、中断することが最も良くないことです。
なので私たちは、定期的にスキルアップと顧客応対の研修をしています。
予防メンテナンスは当院にお任せください。
https://licca-implant-center.com/treatment/preventive-dentistry/
メンテナンス希望の方はホームページから直接予約を取ることができます。
全ての人が健康な歯で過ごせますように。