2024.11.13Newコラム
管理栄養士さんを募集する
院長の秦です。
Licca西村歯科心斎橋診療所では管理栄養士、栄養士さんを募集しております。
近年、管理栄養士、栄養士さんが歯科医院で働く機会が増えております。
西村歯科心斎橋診療所も遅れ馳せながら管理栄養士さん、栄養士さんを募集しております。
なぜ管理栄養士、栄養士を募集するのか?
それは私たちの理念が”患者さんの健康を守る”だからです。
歯科は患者さんが痛みもなく噛めるように治療をすること、噛めなくなった方を再び噛めるようにと技術は進歩してきました。
予防も虫歯にならないようにブラッシング指導したり、歯周病予防のため歯石を取り、お口の中を定期的にメンテナンスをしていくシステムを確立させてきました。
が、咀嚼し食べる物には深く考えずに”砂糖を減らす”、”だらだら食べをしない”などの指導しかできていません。
でも良く考えると、身体を構成する細胞は食べた物からできていて、人類は命を脅かす急性炎症は克服してきましたが、逆に糖尿病に代表されるような慢性炎症は増える一方で様々な健康障害が起きています。
歯科医院で扱う2大疾患に”虫歯”と”歯周病”があります。
以前までは虫歯はなりやすい人はミュータンス菌とラクトバシラス菌の虫歯菌が多いためで3歳までに感染すると虫歯になりやすい人になると言われていました。
※驚くことについ先日テレビでそう話している大学の先生がいましたが。
その仮説はとうに否定されていて虫歯になりやすいかどうかはMarshが提唱した”生態学的プラーク説”が有力とされています。
生態学的プラーク説とは?
- 甘いもの、糖を食べるとプラーク(バイオフィルム:色んな最近の塊)内の様々な細菌(多様性)が糖を代謝して酸を作ります。
- その頻度が高いとプラーク(バイオフィルム)内で酸が産生される頻度も高くなり、プラーク内の酸性度が高くなります。
- 細菌は酸性の環境で生存できる種類は限られていて、バイオフィルム内において多様性のあって細菌の環境に変化が起きて酸性の環境でも生きれる細菌が増殖します。
- 酸性の環境下でも生きることができる細菌がさらに酸を産生して虫歯になりやすい環境になる。
といった仮説になります。
虫歯予防はプラークを歯ブラシで取り除くことは変わらず重要なポイントではありますが、それ以上にお口の環境を改善することが重要なポイントになります。
そこで管理栄養士さん、栄養士さんの登場です。
糖を制限することは大切なことでもあるのですが、身体のエネルギー(ATP)を作り出すためには必要な3大栄養素の一つで現在の患者さんの健康を考えて食事指導していただければと期待しています。
また甘いものを食べたくなる衝動は鉄分などのミネラル不足から起きるとも言われ、食事から原因に対処できればさらに良い結果になるのではないでしょうか。
糖の摂取頻度が高い人は血糖値の乱高下(血糖値スパイク)も起きています。
虫歯予防、カリエスコントロールの観点からも患者さんの健康へのアプローチの仕方は色々とありますので、管理栄養士さんの活躍は期待できると思っています。
次に歯周病は全身の健康と様々に影響しあってます。
現在、最も関連が深いのが2型糖尿病です。
歯周病と2型糖尿病は相関すると言われ、歯周病を改善するとヘモグロビンA1c(糖尿病のコントロールの指標)は改善すると言われ、糖尿病の治療が効果が出ると歯周病も改善することが証明されています。
2型糖尿病の治療は薬物療法、運動療法、食事療法になります。
”食事療法”、管理栄養士さん、栄養士さんの出番です!
歯科医院での栄養指導は向き合った患者さん一人ひとりのことを考えて指導できることだと思います。
大きな施設でデーターだけを見て食事を考えるのではなくて、実際お話しして個人個人に合った栄養指導ができるのは仕事のやりがいにもつながりませんか?
当院で考える管理栄養士、栄養士の活躍について
1、歯科医院で働くメンバーとして患者さんの健康を守って欲しい。
西村歯科心斎橋診療所には歯科医師、歯科衛生士、歯科助手、トリートメントコーディナーター、受付が歯科医療に従事しています。
それぞれがバラバラに働いているのではなくて、患者さんの健康を守ること、快適な環境を作ることの目的を同じにしています。
そのため治療や定期メンテナンスも歯科医師の独断で行うことはなく、それぞれの立場から意見を出し合い良い結果に結びつくことを大切にしております。
管理栄養士、栄養士も皆が大切にしていることは同じで患者さんお健康を栄養指導の立場から考えてくれれば、と考えています。
2、歯科医療に携わって欲しい。
歯科医療は非常に有意義で価値の高い職種です。
噛めなくて困っていた方が、治療をして何でも噛めるようになって喜んでいただけたりするのは、本当に嬉しいことで歯医者冥利につきます。
実はよく噛めない人の方が太りやすいのをご存知ですか?
噛めない方のほとんどはお肉のようなタンパク質、野菜などの食物繊維を食べれないことが多いです。
食事を取らないと生きてけませんので代替えとして小麦で作られた炭水化物を摂取する機会が増えます。
炭水化物も大切な3大栄養素の一つではありますが、糖を含む商品が多く血糖値が上昇しやすい状態になります。
人はよく咀嚼することで満腹中枢が刺激され”食べすぎる”ことを調整してます。
噛めないので早食いの方は血糖値が上昇しやすく、満腹中枢も刺激されないため太りやすくなります。
そのようなお口の状態では管理栄養士、栄養士が栄養指導したとしてもうまくいきません。
お口の問題を歯科医師と連携することで良い結果が生じると思います。
3、歯科治療、メンテナンスに関わっている欲しい。
心斎橋診療所では管理栄養士、栄養士は歯科助手としても活躍して欲しいと考えています。
歯科助手なので直接お口の中を触ることはありませんが、診療のアシスタントをすることで患者さんのことを理解して頂きたいと考えております。
歯科治療の内容を理解することは大変はことですが、お口の中を理解することで栄養指導のレベル、質の向上にもなります。
治療アシストをすることで患者さん自身のことも理解できるようになることで、臨床が楽しくなると思います。
メンテナンスを担当する歯科衛生士とも連携をとることで更なる質の向上が見込めると思います。
4、理念を共有してお互いを尊重できるメンバーと愉しい時間を過ごして欲しい。
西村歯科心斎橋診療所は古くからインプラント治療をしており、他の歯科医院では治せない症例も治すことができます。
マイクロ顕微鏡も導入して10年以上になり以前では治せなかった歯も残すことができます。
治療だけでもなく予防メンテナンスも患者さんの健康を守るためには非常に重要なことですので、MTM(メディカルトリートメントモデル:https://licca-implant-center.com/treatment/preventive-dentistry/を参考にしてください。)を取り入れ予防に力を入れております。
そんな歯科医院ですが、”あなたの歯科医院の強みは何ですか?”と問われると私は”当院のスタッフです!”とお答えします。
会社は価値観の違う人が集まります。
人の価値観によって物事を見れば色んな見え方がします。
そこで自分だけの価値観と正義だけを振りかざすのではなく、お互いの違いを認識し、お互いを尊重することで大切なことを見失わなくて済みます。
人間は仕事の時がは起きている時間で最も長い時間を過ごすことになります
働きやすく、お互いを尊重し、患者さんの健康を守るという理念を大切にしている西村歯科心斎橋診療所で管理栄養士さん、栄養士さんが働くことはあなたの時間も有意義にしてくれると思います。
西村歯科心斎橋診療所では管理栄養士、栄養士を募集しております。
どうぞご興味のある方はご連絡ください。
こそっと初診としてメンテナンスを受けに来られて雰囲気を感じていただくこともOKです。
ぜひ当院で働いてみませんか?