インプラントImplant
再び、噛める喜びを
歯を失った場合に行う治療の1つであるインプラント。当院では、治療に入る前にカウンセリングを行い安全に使用できるようご説明いたします。
インプラントとは
インプラント(implant)とは、英語で「埋め込む」という意味です。歯は大きく分けて、歯茎から露出している歯冠と骨の中に埋まっている歯根の部分に分けられますが、虫歯により歯冠がなくなっても歯根がきちんとあれば、差し歯を入れるなどして、もう一度歯は歯として機能させることが出来ます。インプラント治療では、チタンによって作られたねじのような形をした「デンタルインプラント」を使い、顎の骨の中に入れて、新しい歯のためのしっかりした根をつくります。この根があることで歯冠(クラウン)やブリッジあるいは義歯などの補綴物を取り付けることができるのです。
インプラント治療の取組
オペ前、事前カンファレンス
当院ではインプラント手術を担当するスタッフで手術工程や注意点、全身疾患などを共有します。
口腔インプラント学会
認定歯科衛生士
日本口腔インプラント学会によって認定された歯科衛生士が介助やメインテナンスにあたらせていただいております。
インプラント・ブリッジ・
入れ歯との違い
横スクロールで比較してください
インプラント | ブリッジ | 入れ歯 | |
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メリット |
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デメリット |
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治療費用 |
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睡眠治療について
静脈内鎮静法
浅い眠りの中で治療をする「静脈内鎮静法」という睡眠治療を行っています。これは、点滴により浅い眠りを誘う鎮静法です。
薬の量を調節することで、軽く受け答えができる状態から完全に眠った状態まで眠りの深さをコントロールすることができます。認定麻酔医がご希望をお伺いしご相談に応じた鎮静を行います。
また、血圧や脈拍、心電図をモニター管理すると共に必要に応じ自動点滴麻酔注入器(TCI)により、最適な薬の量を投与いたします。治療が終わった後は、ぐっすり眠ったという感じで楽に治療することができます。
治療の流れ
01.問診
インプラントを入れてから問題が発生し、再度入れ直すリスクをなくすため、丁寧に問診を行います。
最初に、インプラントを入れたい理由をお聞きします。(何でも食べられるようになりたい、天然歯のような美しい歯を入れたいなど)患者さんの要求をはっきりとさせます。
次に、これまで受けられた歯科治療の内容、なぜ歯を失ったのか、今使っている義歯に関してトラブルの有無など、あなたの歯の歴史をうかがいます。歯の歴史から、あなたの噛み方のクセや、歯槽膿漏の原因、今後起こると考えられるお口のトラブルを診断いたします。
02.検査
インプラントの術前の検査をしっかりと行います。検査時に現状の歯槽膿漏や虫歯、歯周病の有無をチェックし、必要であれば治療を行います。
インプラント治療を行うとき、虫歯や歯周病があると菌が術中に問題を起こす場合があるため、トラブルを未然に防ぐためには必要な治療です。
03.口腔内模型を作成
口腔内の形状を正確に把握することが、インプラント治療には重要です。一番わかりやすく把握する方法は、口のなかそっくりの模型をつくってしまうことです。
これを口腔内模型といいます。石膏で患者さんの口の中を型どりし、顎のかみ合わせを再現します。この模型があれば、患者さんがその場にいらっしゃらなくても治療の計画を立てることができるので、何度も通院する必要がなくなります。
04.レントゲン検査・CT検査
口腔内模型で正確に把握できない骨の状態を検査します。外から見て歯肉が盛り上がっていても、骨は薄いということもあります。骨の量と質は、インプラント治療において大きな要素ですので、レントゲンとCT スキャンで骨の状態を確実につかみます。
05.コンピューター画像診断
CT撮影のデータを再構築し、3方向画像や3D画像により、多角的に各種測定やインプラント埋入シミュレーションができる、術前のシミュレーションソフトを使用します。
06.治療計画のご提案
各種の検査や診断の結果に基づき、治療計画をたてます。治療計画と、それにかかる費用をトリートメントコーディネーターとともに患者さんにご提案いたします(場合によっては複数の治療計画を提案)。提案内容を検討していただきます。
07.サージカルテンプレートの作成
患者さんに納得していただいきましたら、「サージカルテンプレート」を作製します。
「サージカルテンプレート」は、口腔内模型に並べた人工歯列の複製に、患者さんそれぞれの骨質やかみ合わせの状態にあわせて決めたインプラントの位置や埋入方向を記憶させた器具です。これを歯肉に当ててガイドとすることで、正確な位置に孔をあけることができます。
08.手術当日
<到着後準備>
病院に着きましたら、まず血圧、脈拍、体温などを測り、健康状態を調べて手術を受けられる状態かどうかを確認します。その後、20分~1時間ほどかけて丹念に歯、歯肉、舌の清掃および消毒を行い、手術用のゆったりとした服に着替えて、手術室へ入っていただきます。
<手術室>
当院では、ご希望に合わせ笑気ガスを使用した安全な麻酔や、リラックスして頂くためにお好きなCDを聞いて頂くなど、患者さんにとって快適な環境作りを目指しています。
抜歯などの感染源の「除去療法」と反対の「入れる治療」となるため清潔を保つことに一層気遣いがあります。そのためクリーンルームで行います。
第1次手術後の状態イメージ
第2次手術後の状態イメージ
<麻酔>
手術室に入ったら、顔に滅菌した布をかぶせ、麻酔をはじめます。
麻酔は痛い、と思っている方が多いでしょうが、10~20分かけて丁寧に麻酔すると、痛みもなく確実に効いてきます。治療中は血圧、血液中の酸素濃度、脈拍などモニターで監視します。
<第1手術>
手術内容にもよりますが、インプラント治療での手術は、2回に分けて行われることがあります。
歯肉を切り開き、骨に孔をあけてフィクスチャー(インプラントのネジをねじ込む部分)を埋めこむのが第1次手術です。第1時手術後、経過をみてインプラントが骨にうまく結合したならば、第2手術となります。
第1次手術後の状態イメージ
<第2手術>
第2次手術は、通常では行いません。骨質や骨量改善の治療行うケースで2次手術があります。第2次手術とは、インプラントとインプラント義歯をつなぐアバットメント(土台)を装着する手術です。第2次手術も局所麻酔をかけて行いますが、一般の治療と同じ治療室で行います。
第2次手術後の状態イメージ
09.インプラント義歯の作製と装着
インプラント埋入後、2〜6ヶ月したら、いよいよインプラント義歯をつくり装着します。上下の噛み合わせやそれぞれの歯の形を考え、かたどりをしてインプラント義歯を作成します。
インプラント義歯の作製と
装着の流れ
インプラント保証制度
定期検診
術後検診の最終月より3ヶ月後・1年後その後、毎1年ごとに定期検診が必要です。定期検診は有料となります。
補償治療
インプラント義歯装着後も義歯の修理等、無料補償されるものがあります。詳しくは担当のドクターもしくは、トリートメントコーディネーターにご相談ください。
LiCCAインプラントセンター誕生の歴史
2人のインプラントの父との出会い
1952年整形外科医であるP.I.ブローネマルク先生が偶然にもチタンと骨が癒着することを発見しました。その後、歯科に応用できないかとスウェーデン国内において基礎研究がなされ1965年に臨床応用されました。
インプラントは正しい技術を用いるかぎり人類に対してすばらしいものになると、世界に広めることに半生をかけ、その結果現在のインプラントの普及となりました。
ブローネマルク先生の意思を継ぎ日本にもインプラントを紹介、普及に努められたのが「ブローネマルク オッセオインテグレーション センター東京(BOC Tokyo)」の小宮山彌太郎先生です。
西村理事長は、幸運にも日本のインプラント創成期に、「インプラントの父」であるお二人に教えを請う機会がありました。 少しでもご恩返しにインプラント普及に力を尽くすために開設したのが、ここ「LiCCA心斎橋インプラントセンター」です。
そのため93年より小宮山彌太郎先生と共に歯科医仕向けのセミナーを開催。骨移植などアドバンステクニックも含め1年を通じ多くの先生に新しい情報を発信。正しいインプラントがお一人でも多くの患者さんに届きますように願い、スタッフとともに日々切磋琢磨しています。
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P.I.ブローネマルク先生
スウェーデンのルンド大学医学部で、チタン製インプラントが骨と強固に結合することを偶然発見。この骨結合を「オッセオインテグレイション(osseointegration )」と名づけ、歯科に応用する研究を開始されました。 -
50年代初頭の研究室
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ブローネマルク先生と小宮山彌太郎先生と卒後研修時の西村。
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骨移植を教えて頂いたクリスターソン先生(スウェーデン・ルンド大学病院、元口腔外科部長)とライブオペのひととき。
日本を第二の故郷と親日家。当院への来日研修も多く頂きました。
「美味しいごはんが食べたい」
理事長 西村眞 著
開設当時インプラントを理解頂くために出版した本です。
今読み返しても基本の考え方は変わっていないことに自分なりに驚きます。
ご希望の方に無料でお譲りしています。その節はお気軽にお申し出ください。
インプラント治療のQ&A
インプラントの施術をご検討の方や手術前の方へ。参考になります。ぜひお読みください。
インプラントセカンドオピニオン
インプラントの不安がある方へ。当院以外で行ったインプラントのトラブルも治療が可能です。