2025.12.10Newコラム
当院が“担当制”にこだわる理由 一人ひとりの患者さんに最適な歯科医療を提供するために

こんにちは。大阪市中央区心斎橋駅から徒歩1分の西村歯科心斎橋診療所、院長の秦です。
歯科医院に通う中で、「毎回、違う先生が診察するので不安になった」「治療方針がコロコロ変わるように感じる」「歯科衛生士さんが毎回違うので、自分の口の中をしっかり理解してくれているのか不安」——このような声を耳にすることがあります。
とくに大規模な歯科医院では、患者さんの予約状況や担当医の勤務形態により、複数の歯科医師や歯科衛生士が治療やメンテナンスに関わることが少なくありません。
もちろん、大人数の歯科医院が悪いということではありません。ただし、治療を担当する歯科医師や歯科衛生士が変わることで、治療計画の一貫性や、患者さんとのコミュニケーションにズレが生じやすいという側面があります。治療やメンテナンスは一見同じように見えても、診る人によって「評価する視点」「重視するポイント」「微妙な変化への気づき」のレベルには違いが出てしまうことがあります。
当院では、こうした不安を患者さんに感じてほしくないという思いから、治療はすべて院長・秦が責任を持って担当し、さらに歯科衛生士も“担当制”で、患者さん一人ひとりに専任のスタッフがつきます。 これは当院が開院以来ずっと変わらず続けている、大切なこだわりです。
目次
■ 院長がすべての治療を担当するメリット

歯科医療は、見た目以上に繊細な判断が求められる分野です。同じレントゲン写真を見ても、歯科医師の経験値や診断力によって捉え方が変わることがあります。 小さなむし歯の発見、歯周病の進行具合の評価、噛み合わせの調整、治療の優先順位づけなどは、専門的な経験と患者さんの背景理解が組み合わさって正しい判断につながります。
院長がすべての患者さんを診る体制には、以下のようなメリットがあります。
1.治療計画のブレがない 最初の診断から治療の完了まで、すべて同じ歯科医師が担当するため、判断やアプローチに一貫性があります。「前回の先生と今回の先生で説明が違う」という状況が発生しません。
2.患者さん一人ひとりの経過を深く把握できる 初診時の状態、過去の治療歴、生活習慣、治療に対する不安や希望まで、長期的に継続して診ることで患者さん理解が深まります。これは治療の質に直結します。
3.繊細な噛み合わせ調整が正確 噛み合わせの治療は特に“その人をよく診ている医師”でないと最適化が難しいものです。担当が変わらないことで微細な変化にも気づきやすくなります。
4.治療の責任の所在が明確 「誰が治療したのかわからない」「相談したいときに担当医がいない」という状況がありません。治療の最初から最後まで、院長が責任を持って伴走します。
■ 専任歯科衛生士(担当制)で口腔管理の質が上がる理由

むし歯や歯周病の予防は、治療以上に“継続的な観察とアドバイス”が欠かせません。 しかし、歯科衛生士が毎回担当者が変わると、どうしても「その場だけの処置」になりがちです。細かな変化や口腔内環境の癖は、一回の診察では把握しきれないためです。
当院では、すべての患者さんを専任の歯科衛生士が担当し、以下の点を重視しています。
1.長期的な変化を把握できる 歯茎の腫れ方、ブラッシングの癖、磨き残しの位置、口臭の変化、生活習慣の傾向などを継続的に把握できます。
2.患者さんが相談しやすい関係性を構築できる 毎回同じ衛生士なので信頼関係が築け、些細な変化でも気軽に相談できます。
3.オーダーメイドのメンテナンスが可能に 患者さんごとに最適なケアプランやブラッシング指導ができ、結果として予防効果が大きくなります。
4.全身の健康を踏まえたサポートが可能 専任担当だからこそ、生活背景やストレス・食生活のクセまで視野に入れてアドバイスできます。
歯科衛生士は、患者さんのお口の健康を守る“パーソナルトレーナー”のような存在です。 担当制だからこそ得られる安心感と、精度の高い予防管理があります。
■ 患者さんとのコミュニケーションが「治療の質」を決める

患者さんの中には、「先生には聞きにくい」「忙しそうで相談しづらい」と感じてしまう方もいらっしゃいます。その小さな相談のしにくさが、治療への不安につながったり、説明への理解不足につながることがあります。
当院にはトリートメントコーディネーター(TC)が在籍し、治療の説明や相談の橋渡し役として患者さんに寄り添っています。 治療前のカウンセリングでは、 ・患者さんの希望 ・過去の歯科経験 ・治療への不安 ・生活習慣 などを丁寧にヒアリングします。
必要に応じてTCが説明を補い、患者さんが治療内容をしっかり理解したうえで進められるよう配慮しています。患者さんが話しやすい環境をつくることで、結果的に治療の精度や満足度が高まります。
■ 院長と歯科衛生士の連携で生まれる“医院全体で支える医療”

治療をすべて院長が担当し、メンテナンスや予防を専任歯科衛生士が担当することで、当院では患者さんの大切な情報が縦横につながる設計になっています。
担当衛生士が気づいた変化は院長にすぐ共有され、その場で判断できる環境があります。 逆に、院長が治療を進める中で気づいたことは、担当衛生士と連携し、次回のメンテナンスに活かします。
患者さんにとっては、 「誰に話しても伝わる」「誰に見られても同じレベルの理解を持って対応してくれる」 という安心感につながります。
■ “担当制”は、患者さんの人生レベルの健康を守るための仕組みです
当院が担当制にこだわるのは、ただ「丁寧に見たい」という思いだけではありません。 むし歯や歯周病は、一度治しても生活習慣や全身の状態によって再発します。 だからこそ、患者さんの人生に寄り添い、5年、10年後の健康まで考えて診る必要があります。
そのためには、 「一人ひとりを深く理解し、継続して診つづける」 これ以上の方法はありません。
担当制の歯科医療には、もう一つ大きな価値があります。それは 「患者さん一人ひとりに合った“医療のストーリー”を継続的に描けること」 です。
歯科治療というものは部分的に見えることが多く、「虫歯を削る」「歯石を取る」といった個々の処置に意識が向きがちです。しかし、本当に大切なのは “お口全体の健康を総合的に長期間守れるかどうか” です。 歯は一本だけで存在しているわけではなく、噛み合わせ、筋肉の動き、歯並び、生活習慣、全身の状態まで、すべてが連動して変化していきます。
担当医が毎回変わってしまうと、この“変化のつながり” が途切れやすくなります。一方で、常に同じ医師・同じ衛生士が診ることで、患者さんの人生のステージに合わせた医療を提供できます。
たとえば、 ・お子さんの成長に伴う歯列変化 ・就職や出産などライフスタイル変化による磨き方の変化 ・加齢とともに起こる歯茎の後退や噛み合わせの変化 こうした長期的変化を「同じ目」で追うことは、最適な治療提案に欠かせません。
担当制は、患者さんの人生に寄り添う医療の基本姿勢なのです。
院長が責任をもって治療を担当し、歯科衛生士が長期的にお口の健康を見守ることで、患者さんが安心して通い続けられる医院でありたいと考えています。
これからも当院は、患者さんの人生に寄り添う“かかりつけ歯科医院”として、質の高い医療と安心できる環境づくりに努めてまいります。
■ 当院が患者さんにお約束すること

1.担当医・担当衛生士が変わらない“継続性のある歯科医療”を提供します。
2.カンファレンスや担当制を通じて、一人ひとりに合わせた最適な治療計画を立て続けます。
3.TCによる丁寧な説明で、患者さんが納得して治療に進めるようサポートします。
4.治療後も長期的にメンテナンスを行い、生涯にわたりお口の健康を守ることを目指します。
患者さんが安心して通院でき、人生の中で「この歯医者に任せてよかった」と感じていただけるよう、これからも丁寧で誠実な医療を提供してまいります。
お電話でのご予約▶️06−6253−2900
